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「…もしもし」
『あっ、たー子?
メールわざわざありがとねぇ』
「いえ、あの…何で電話なんですか?」
『たー子の声が聞きたかったから!!』
「なっ…そう言う事、言わないでください」
『たー子照れてるー!
可愛いねっ!
じゃあ、おやすみー。
美晴ちゃんと律ちゃんにもよろしく言っといてねぇ』
「分かりました。
今日は本当にありがとうございました。
おやすみなさい」
意外に冷静に話せた自分に驚きながら、電話を切った。
ふぅ…と息をつくと、あたしの両側から、美晴と律ちゃんが抱きついてきた。
「夕ちゃーん!
電話、佑飛さんでしょ?」
「なんて言ってたの?」
お姉様方…酔ってますか?
あたしは絡んでくる2人を引き離してから口を開いた。
「美晴と律ちゃんによろしく言っといてってさ」
「それだけじゃないでしょ!?」
「美晴と私の目は誤魔化せないわよ?」
この2人に問い詰められたら逃げられない。
あたしはさっき佑飛さんに言われた言葉を思い出し、心臓が壊れるほどドキドキして、顔を赤くさせた。
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