空の色

はじまり

｢夕ってカタカナの『タ』に似てるから｡
だから､たー子｣

｢なんで子が付くんですか？｣

｢だってキミ女の子だから｡
あっ､タ美ー(たみー)でもいいよ？｣

｢…たー子でお願いします｣

あたしが言うと､彼は先に書いていた『夕』と言う名前に『ー子』を書き足した｡

不思議な人｡

けれど彼の暖かい雰囲気が心地いいと思った｡