第二話:夜会

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どこから見ても、美奈斗は男に見える。 だが、どうしても顔だけは少女のようだ。 「あら、心配は無用よ。今夜の夜会は『仮面使用』だもの」 美奈斗は疲れたように、ソファーに腰掛ける。 足を組み頬杖をつくと、さらに男―――否、少年に見える。 真実、美奈斗は15歳だ。 しかし、最初にも書いたが彼女はかなり幼い容姿をしている。 そのわりには、雰囲気が優美だ。 「準備は整いましたか?」 亮がドア越しに尋ねてくる。 「どうぞ」 美奈斗は声をアルトにして言った。 本当に少年のようだ。 ドアを開けると、亮と純が入って来た。 無論、二人も正装している。
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