第二話:夜会

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「亜耶は夜会に行くのか?」 純が聞くと、亜耶はいいえと答えた。 「私はここで待ちます。きっとまたお嬢様のお部屋は散らかっているでしょうから」 母親のような台詞だ。 美奈斗と同い年でありながら、亜耶はずいぶんとしっかりしている。 「余計な事、言わなくていいわよ」 美奈斗は亜耶に釘をさし、純と亮に向き合った。 「それでは、参ろうか」 スッと目を細める。 すると、美奈斗が纏う雰囲気ががらりと変わる。 「仰せのままに、陛下」 純は一礼した。 美奈斗は二人の間を抜け、王室の出口へと向かう。 「お嬢様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」 亜耶の声を背に、王室のドアは、閉まる。
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