第二話:夜会

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「おい…」 予想外に強い力で腕を引く。 少女のものとは思い難い。 バルコニーに出ると、少女はやっと腕を離した。 「お前、何者だ?」 用心深く、純は問う。 「私?私の名前は四央 沙耶(シオウ サヤ)。美奈斗様と同じ、魔女よ」 今度こそ絶句した。 美奈斗が俗に言う『魔女』だと言うことを知っているのは、純を含めて三人しか居ないはずだ。 いや、それよりも。
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