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「これで信じてくれた?私がゆう君のお嫁さんだって」
「まぁ大河内さんが昔の俺の知り合いってことは信じるが、お嫁さんはちがうだろ……それにさっきも言ったけど信じるっておかしいぞ。別に疑ってたわけじゃないんだし」
「うぅ~確かにそうだけど~」
そう言って大河内さんは、頬を膨らませ怒っているような顔をした
やべぇ……めちゃめちゃ可愛い……
俺がそんな大河内さんに萌えていると
「ねぇそれよりも、その大河内さんってのやめようよ……」
と、しょんぼりしながら言ってきた
落ち込んでる姿も可愛いなぁ……
はっ!?やばい!何考えてる俺!そんなんじゃ変態のレッテルをはられちまうぞ!
俺が危うく変態への道を進みそうになっているところに大河内さんはまた言ってきた
「ねぇ?ゆう君聞いてる?」
「な、なにが?大河内さん?」
俺はちょっと焦りながら答えた
「だからその大河内さんってのやめようよ。……なんか他人行儀でやだ…」
「そんなこといわれても……なんて呼べばいいんだ?」
大河内さん以外のほかの呼び方が思いつかなかったので、聞いてみた
「そりゃあ決まってるでしょ。下の名前」
「下の名前?」
「そう。下の名前」
そう言って大河内さんはワクワクした顔で俺を見ている
「……えっと……」
「………………」
「……その……」
俺は別に恥ずかしがってるわけじゃない
「ねぇ…はやく呼んでよ…」
「あー……ごめん。下の名前なんだっけ?」
そうなのだ。下の名前がわからないだけだったのだ
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