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「よーし!それじゃゆう君は晩ご飯何がいい?好きなの作ってあげる」
「いいのか?…別に作ってくれるならありあわせの物でかまわないぞ」
わざわざ晩ご飯作って貰うのにそんな色々とは指図できない。そう思っていると…
「別にいいよ。食べたいの言って?…私がゆう君が好きな食べ物を知りたいだけだし、食べて貰いたいだけだから…」
……なぜ俺は梨沙のこんな顔を見るとドキドキするんだ……
「……わかったよ」
俺は結局梨沙の押しに負けてしまった
……なんかこれから先も梨沙に頼まれたら断れない気が…
「うんうん。素直なのはいいことだね!……それで何が食べたい?」
「う~ん……そうだなぁ~…」
カレーか?いやいや待て。肉じゃがもすてがたい!……それとも…
そんな感じで俺が長い間迷っていると梨沙がまた聞いてきた
「なにで迷ってるの?」
「……カレーと肉じゃがのどっちがいいかで迷ってる」
「カレーと肉じゃが?……クス……ゆう君はほんとに変わらないね」
俺がなにで迷っているのかを教えると、梨沙は少し笑いながらそう言ってきた
「え?なにが?」
「好きな食べ物だよ。……フフ……小さい頃から好きだったでしょ?…カレーも肉じゃがも」
「好きだな。今でも大好きだ。……よし決めた!」
俺はやっと食べたい物を決めた
「決まったんだ。…当ててあげようか?」
梨沙は笑いながらそんな提案をしてくる
「当てられるもんなら当てて見やがれ!!…それじゃあ、3・2・1で言うぞ?」
そしてなぜか俺は喧嘩腰っぽくなってしまう
こういう勝負はなぜか熱くなっちまうんだよなぁ……
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