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ちゃんとテレビを消してから、玄関に戻ってきた
「いってきまーす」
鍵をちゃんとかけて俺は学校に向かって出発した
竹下第三高校は俺の家から徒歩15分ぐらいのわりと近い場所にある
回りにはちらほらと同じ学校の生徒たちが歩いている
「お~い!裕輔~!!」
後ろから名前を呼ばれ振り返ると、正太が走りながらこっちに向かってきていた
「よう正太。今日はずいぶんとはやいんだな」
「たまには……俺も……早起き……する……んだよ……」
正太は、はぁはぁいいながら言ってきた
こいつの名前は、田中正太(たなかしょうた)。俺の親友である。中学の時知り合いになり、それからは腐れ縁である
遅刻魔の正太がこの時間にいるのは珍しく俺は少し驚いていた
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