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夜、闇を切り裂くバイク音。
ふとっそのバイク音がなくなった。
窓を開け闇の中に目を懲らす。
雲が月を覆い、はっきりとは見えない。
一人が何十台というバイクの前に立っている。
すると先頭にいた男が前に出て、そいつの腕をつかんだ。
その瞬間、腕をつかんだ男はあっという間に地面にうつぶせの状態で倒れていた。どうやら気を失っているようだ。
それを見た他の何十人という男たちがそいつに向かって飛び掛かっていった…。
数分・・・。いや数十秒だったのだろう。
たった数十秒の間に何十人といたあの暴走族は誰一人として立っていなかった。
立っているのはただ一人。もう音という音は聞こえない。
恐怖を感じ、後ずさりをした・・・。
するとそいつは始めから誰かが覗いていたのを知っていたかのようにこっちを見た。
ちょうどその時今まで雲に覆われていた月が姿を現しそいつを映し出した。
!!!!!
そこに立っていたのは女だったのだ。そいつ、否その子はニコッと笑い、闇の中へ消えていった。
自分に恐怖を与え、そして・・・・・・
その女がいなくなった道をひたすら眺めていた。
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