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小学生時代に京都・奈良に出かけました。
由緒ある建造物で
現在では世界遺産にも登録されています。
そこを見学するために
とある場所を歩いていると
「さみしい」
男性の声がどこからか聞こえてきました。
周囲を見渡しても
その声の持ち主と思われる
人影が見当たりません。
気のせいか。
そう思ってさらに進むと
やっぱり
「さみしい」
という声が。
続いて
「くるしい」
ある部屋に入ると
なんとなくその言葉の主がいるようで
部屋全体がもの悲しい空気に包まれていました。
「どうしたの？」
私の問いかけに
「さみしい」
と繰り返すだけ。
なんだかよくわからないまま
その場を離れてしまいました。
とても気がかりな出来事だったので
１０年後に同じ場所に行ったのですが
当時のような気配は感じられませんでした。
ん～。なんだったんだろう。
今また行ってみたら
ひょっとすると
その声の主がわかるのかな？
なんて思ってみたりしています。
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