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また、いつもの朝が来る。あいつが俺を起こしに来る。眠れない夜が続く……
「カズオ……まだ寝ているの?」
耳元で声がする。
「じゃあ……食べちゃおうかしら?」
……!
がぶり………
マキコは、そう言うと俺の耳に噛み付いた。
耳が、じわりと熱くなっていく。どうやら出血しているようだ。
ペロペロ……
マキコは俺の血を、美味しそうに舐めている。
怖い。彼女が。
彼女の言動、行動の全てが……俺の心を締め付ける。
そう。
彼女を、そうさせてしまったのは俺だから……
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