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今朝、彼女は、俺の首筋に歯型を残した。
もう俺の身体には彼女に傷をつけられていない
場所は無い。
全身が彼女の供物になった様で……
俺は、それがたまらなく恐ろしかった。
自分でつけた傷を彼女は愛おしそうに舐めていく。
その眼は狂気。
その眼は狂喜。
その眼は恐気。
その眼は凶器。
俺の全てを見透かす様なその眼は、俺を何処まで知っている?
俺を何処まで追い詰める?
沈んでいく……
深く
深く
君と何処までも……
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