第二章

2/4
前へ
/22ページ
次へ
由佑は行きつけの茶屋へ行ったあと、散歩がてらに城下をプラプラすることにした。 一応女である身分、何となく装飾屋に立ち寄ることにした。 (簪、か...こんなきらびやかなものはもう別世界の物だと思ってたんだけどな) なんとなく、置いてある中の一つに手をのばしてみる。 「欲しいのか?」 「!?」 急に声をかけられ、思わず振り返ってしまった。 ……まったく、声で気付きゃよかったのに、なんて後悔を後でしたけど。 そうだ、振り返らないでそのまま逃げりゃよかったのに。 私は見てしまった。 その声の主を。 「……なっ、せ、戰華!!?」
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加