第二章

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「そう怖い顔をするな。今日はお前に用があってわざわざこんなところまで来たんだ」 「……なんで私が貴陽にいるって知ってんの?」 「前の国試の時、差し入れに来ていただろう。そのときに偶然目撃してな」 由佑は内心で舌打ちをした。 くそ、よりにもよってあんなところを...確か黎深と喧嘩しなかったか? 相当幼稚な争いをした覚えが...いやいや、今はそんなことはいい。それよりも... 「で、王様がただの一般民に一体なんの用かな?」 次に戰華の口からでた言葉は、とんでもない内容だった。 「お前一一官吏になれ」
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