第一話:悲劇の帰り道

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あれからどのくらい時間がたっただろうか。美里が作った水たまりは冷えきってしまっている。   「……」   暗闇から一人、水たまりに近付く影が一つ。その影の持ち主は水たまりの前でしゃがむと、じっと水たまりを見つめだした。   「…こんなところでお漏らしなんて…イケナイ子」   不意に立ち上がる。そして周りを見回し、茂みの中にあるソレを見つけ手に取った。   「ふふふ…あった…」   手に取ったソレ、美里の下着を自らの鼻に近づける。   「お漏らししちゃうようなイケナイ子はお仕置きしなきゃね…」   その人物は美里の下着をビニール袋に入れると、再び闇の中へ消えた。   「ねぇ…センパイ…」
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