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学校が終わり家に着くと、母がいつものように出迎える。魔王の話題が出て、父が俺の名前の由来である勇者の話と自分たちも魔王を倒しに行ったんだぞという自慢話、更に魔王は可愛かったなどという話を始める。もういい加減その話は良いよと言ってみたが、本当のことだと、悪びれる様子もなく言われてしまう。
それでも、平和で、いつもと変わらない日々。
だから、そんな毎日だったから、今目の前に広がる光景を信じられないのだ。
俺の愛した日常を壊すのに充分な恐ろしい光景を……。
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