面倒臭い日。

5/36
前へ
/88ページ
次へ
校長「………以上です。」 長かった話しも終わり、皆決められたクラスへと向かって行く。 雅人「太一~行こうぜ~っ!」 「へいへい。」 俺と雅人はクラスへと向かった。 ザワザワ… やはり教室の中ではいろんな奴が騒いでいる。 俺の席は、窓側の前から二つ目らしい。 ピクッ… その机の場所を見て俺は眉をピクつかせた。 俺の机の上に座って暢気に女子とお喋りしてる糞野郎がいる。 全く…机は座るもんじゃないって教わらなかったのか? 「おい、てめぇ。」 俺は糞野郎に話し掛けた。 「なんだよ!」 近くに女子がいたらイキりやがる糞野郎か、いいとこ見せて惚れさせようってか? 「誰の席だと思ってやがる、さっさとその汚ぇケツどけやがれ、糞たらし。」 「はぁ?お前やんのか?」 しょうがないやつだな… 「もう一度、もう一度だ、さっさとその汚ぇケツどけろ、糞たらし。」 さっきより声を低くして言う。 「お前!ぜってぇぶっ殺す!」 こんな会話をしているせいか教室は静まりかえっている。 雅人「やれやれ~っ!」 前言撤回、あいつがいる限り、静かにはならない。 「せっかく警告してやったのに、人の警告は聞け、糞たらし。」 「こんのっ!!」 糞たらしから顔面目掛けてパンチが飛んでくる。 ヒュゥッ… しかし、無惨にもパンチは空を切った。 ここからだ。 俺は糞たらしの腕を捩り、奴の体の後ろに持って行った。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5321人が本棚に入れています
本棚に追加