第2話 姉ちゃんとお買い物

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俺達の最寄り駅の近くにはショッピングモールがあり、そこには百店舗も店がひしめく。 ショッピングモール『Autumn Fall.』 駅に隣接するように建設されてビル四階の高さ、全長は800メートルにも及び規模は…ご想像にお任せする。 その中にある服屋にいた。理由はただ1つ… 「ねぇねぇ行人!これ似合う?」 姉ちゃんだ… 「あー、似合う似合う。」 カーテンを引いて試着室から出てきて、モデルみたいにポージングを決める姉ちゃんを、素っ気ない返事で返す。 「もう! ちゃんと心を込めて答えてよ!」 腕を組みプイッと顔を横に反らす姉ちゃん。 子供みたいな反応するなよ… 「とっても似合うよ。」 拗ねられても困るので、笑顔で言い直す。 俺、あなたの彼氏じゃないんですけど… 「そうかな? じゃあ、コレ買ってくるよ!」 今度はパァッと明るくなり、カーテンを戻し再び試着室へ入っていった。 「単純というか純粋というか…」 はぁ~っとため息を吐き、ガックリと肩を落とす。 あ、どうも龍ケ崎 行人です。 今、姉ちゃんと買い物に来ています。 え? 仲がよろしいようで? いやいや、とても大変ですよ。 まぁ、回想どうぞ! 「行人、GoodMorning!」 バタンッとドアを開ける音が聞こえてきた。それと同時に目も覚めてしまった。多分、姉ちゃんが部屋に入ってきたんだろう。 悪いけど狸寝入りさせてもらう。 せっかくの日曜を邪魔されたら困るからな! 「行人、起きて~~!」 そう言って姉ちゃんは俺の体を揺する。 我慢だ我慢! その内諦める……
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