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「それだけは止めて……」
倒されても姉ちゃんに懇願する
まだクリアしてないのに…
しかし、姉ちゃんは床にあるDSを右手で取って振り上げ
「散りなさい!」
勢いよく床へとDSを叩きつけた。
床に叩きつけられた衝撃で無惨にも真っ二つに割れてしまった。
「イヤァァァァーー!」
それを見たショックで悲鳴を発する。
オド〇キ君が…オド〇キ君が……
「ふん! たわいもない…」
第六天魔王のごとく吐き捨てたように言うと姉ちゃんは部屋を出ていった。
部屋の真ん中には無惨に散ったDSがポツンと置かれている。
「姉ちゃん……ヒドいよ…」
無惨に散ったDSに駆けよるとDSはものの見事に上半身と下半身を真っ二つに斬られたような姿であった。
それを見て悲しみくれる…
「行人。ご飯出来たぞ!」
ちょうどその時母さんが部屋に入って来た。まるで惨劇の現場に現れた主人公のよう…
「母さん…。DS壊された…」
震える手で壊れたDSを拾い上げると母さんに見せる。
すると、それを見た母さんの表情が一変にして変わった。
「誰だ……誰がやった!」
母さんの口調が変わる。
それもそのはず、実は壊されたDSは母さんの物である。
体中から覇気が出ている
久々の鬼心モードだぁー!
「姉ちゃん…」
正直に誰の仕業か言った。
姉ちゃんには悪いけど罰を受けてもらうよ。
「よし待ってろ、仇は取る!」
母さんは部屋を勢いよく飛び出していった。
さながら、敵討ちに向かう勇者。
ヤバイ…母さんなのに惚れそう。
この後、龍ケ崎家に嵐が吹き荒れることは言うまでもない。
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