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チュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえてきた。
ジリリと目覚まし時計が鳴り響き、俺は手探りで探し目覚まし時計を止める。
「んぅ~、イイ天気!」
一伸びしてカーテンを開け、日差しを浴びる。
おはようございます!
龍ケ崎 行人です。
今日から新学年2年生になります。まぁ、姉ちゃんからの生活は抜け出せないのだが…
「それにしても…」
「スゥ…スゥ…」
肩を落とし振り返ってベッドを見る。そこには金髪の美女もとい姉ちゃんがパジャマ姿で規則正しい寝息をたてて寝ていた。
「まったく毎度毎度…」
手を頭に当てながら呟く。
昔から気がつけば隣で姉ちゃんが寝ている事は多々あった。
しかし、思春期の俺には毒である。
「姉ちゃん! 朝だよ!」
「んぅ……あ、おふぁよう…」
姉ちゃんの肩を揺すって起こす。
すると、寝癖全開の姉ちゃんが目を擦りながら起きた。
「おはようじゃないでしょ! 何でベッドの中に入ってんだ!」
呆れながらもベッドに指さしながら姉ちゃんに文句を言う。
まぁ、言っても無駄だろうが…
「行人と一緒に寝たかったんだもん!」
頬を膨らませ言い訳する姉ちゃん。不覚にもカワイイと思ってしまった。
「わかったから、もう…」
「やっぱり行人は優しい!」
諦めたように姉ちゃんに言うと、笑顔になった姉ちゃんが正面から抱きついてきた。
やはり柔らかい感触が目立つ…
「だあぁぁーー! 止めい!」
「行人! 早くしないと遅刻す……あら失礼、お邪魔だったかしら?」
姉ちゃんを引き剥がそうとしてたら、母さんが部屋に入ってきた
さらに、俺らを見てわざとらしくビックリした感じで口に手を当てている。
なんか、勘違いしてません?
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