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〔グレイ、牢の中へ入る〕
エマ
「わ、今度はイケメンかも！
これってチェンジ効くんだ」
グレイ
「お前が、この城に侵入した奴か？」
エマ
「そ！お前、じゃなくて、エマ、ね。
お兄さんとだったらもう少し話してもいっかなぁ。
もうあの鎧ってば見てるだけで暑苦しくって！
捕まった時はホント、死ぬかと思ったよぉ」
グレイ
「逆に不思議なものだ。
良く即刻殺されずにすんだな」
エマ
「それがそれがビックリの話！
ね、ヘイン隊長ってあなたの隊の人？」
グレイ
「いや……ヘイン・クオーシー隊長は白鴎隊。
私は猛虎隊だ」
エマ
「そうなんだ！
逃げてる途中でヘインって人にぶつかってね。
結局ソイツに捕まったんだけど。
『殺さねぇで牢にでも入れとけよ』だって！
アタシよか背が低いくせに生意気な奴、とか思っちゃったけど、今考えたら恩人だよね」
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