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グレイ
「クオーシー隊長が……?
『面白い奴が捕まったらしい』か。
フ、あの人らしいな」
エマ
「とてもヤな噂が絶えない国の軍人だとは思えないよね。
お兄さんもだけど」
グレイ
「根も葉も無い噂だというのに……
クオーシー隊長といい、お前も信じているのか」
エマ
「うん。
てか、殆どの人が信じちゃってる感じ?
ま、火の無いとこには何とやらってね。
それより、さ」
グレイ
「……何だ?」
エマ
「魔石とかなんとかを造るのに、人の命を使ってるって本当?」
グレイ
「馬鹿を言うな。
(呆れた口調で)
国民を守るべき軍が、その国民を犠牲にするわけないだろう?
それにもしそうなら、軍の誰かがとっくに気づいてる」
エマ
「やっぱ簡単には口割らないか……」
グレイ
「事実を言ったまでだが」
エマ
「だってこれ、噂じゃなくて実際に聞いたんだよ!」
グレイ
「聞いた?誰にだ」
エマ
「誰にっていうか……
ホントは城に入った時、たまたま盗み聞きしたんだけど」
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