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そこには庭が広がっていた…
自分は縁側にでも腰掛けているのかその庭は広く感じた…
だがその景色には見覚えがあった…
ふとそう思った瞬間、近い距離から声が聞こえた…
幼い子供の声が…
"代わりに悠が外を見て来て。"
その言葉を聞いて確信する…
あぁ…
そうか…
これは…
"僕はこの家から出られないから…"
夢だ…
ずっと昔の夢…
"だから悠…"
わかってる…
"ちゃんと帰って来てね。"
大丈夫だよ…
『ちゃんと帰るよ。』
そう思ったのが通じたのか、こちらを見て微笑んだ自分の片割れ…
"約束だよ。"
その言葉が出てすぐ、周りの明るさが強くなり目をつぶった…
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