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雷蔵達とハチを起こしに向かっているところに…
とある人物を見掛け、気付いた悠が声を掛ける。
「兵助。」
「あぁ、三人ともおはよう。」
「おはよう。」
振り返ったのはやはり"久々知兵助"だった。
兵助は振り返ると悠達に返事をする。さらに、返したのは雷蔵。
揃った人物が人物なのか兵助は、思い当たる理由をあげる。
「ひょっとして、ハチを起こしに?」
「あぁ。兵助も来る?」
「けど今日、朝食に冷や奴が出るんだけど…」
「ハチから貰えばいいんじゃないか?」
「仕方ない。そういう事なら付き合うよ。」
あっさりと意見を変えた兵助…
三郎の突然の提案に、悠と雷蔵が話す。
「何か、勝手に決まってるみたいだけど…」
「冷や奴くらいならいいんじゃないか?」
こうして、四人でハチの部屋へ向かっている間…
悪戯をして起こそうと考えているのだろう、面白がっている三郎を見て雷蔵が最もな言葉を口にする…
「いいのかなぁ?」
「今更だって。」
「起きれないハチが悪い。」
それにすぐ返す三郎、事実を述べる兵助。
困って、雷蔵が悠の方を見ると向こうも笑いながら言った。
「自業自得だな。」
悠のトドメの一言に苦笑いしか浮かばない雷蔵だった。
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