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遠い夏の日の出来事。
俺は1994年、長い休みを取った。
何も、する気が出ない日々が続いていたからだ。
会社にも行く気が出なかった。
会社(総務課)
「矢田君…この頃、休みが多いよ…困るんだよね!」
「はい!…課長、すみません…」
「しっかり頼むよ!」
「はぁ…はい…」
俺は大学病院の精神科を訪ねた。
「矢田さん、頑張りすぎですね。」
「はい…」
「軽い、うつ病ですね、薬を出しますから、ゆっくり休んでください。」
俺は1ヶ月の休暇を取った。
それから毎日の様に車を走らせた。
何処へだって。
海だよ、海を見て居ると心が落ち着いたんだ。
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