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マリアは無邪気で明るい女性だった。
「35にもなると、若い子には、お局様なんて裏で言われてて…ここが引きぎわだと思って辞めたんだ…」
彼女は海を見ながら、そう話してくれた。
「俺も32になるから会社、辞めたら行く所ないなて思って…なんの資格もないし…」
「あんた、名前は。」
「矢田誠て言います。」
「私は竹内マリア、歌手の竹内まりやと一字違い。」
マリアが微笑だ。
「矢田君は結婚しているの…」
「俺ですか、独身です。」
「それならいいんじやない。私、秘書してた時より今のほうが充実してるわよ。」
「そうですか…」
「秘書してた時はブランドの時計したりスーツ着て見えはつてたわ…」
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