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「その彼から誕生日にロレックスの時計をもらっていたの…朝、時計を間違えて前に付き合っていた人にもらったブルガリの時計して出掛けてしまったの…」
1988年バブルの絶頂だった。
「はい、それで!…」
「弟に駅までロレックスの時計、届けてもらおうとして…」
マリアはしばらく考え込んで話し始めた。
「その日、雨で…弟は急いでいたからオートバイのスピード出し過ぎてトラックに追突してしまったの…その巻き添えでトラックが乗用車に追突してしまい運転していた女性も亡くなってしまって大変だったわ…」
「まさか!?…」
俺は驚いた。
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