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私の名前は稲村 理菜。
至って普通の女子高生。
そう…
私はいつもの様に気持ちが
高ぶっていたんだ。
そして軽い足取りで
肌寒い道を駆けて行った。
…もちろんいつもギリギリ。
『閉めるぞ~』
その声を聞いて
私は慌てて走ったんだ。
そんな時…①人の男子とぶつかって
しまった。
鈍い音がし、二人とも
倒れてしまった。
『痛って-な…』
始めに言葉を発したのは
彼だった。
その言葉に私は
はっと反応したのか
『ご…ごめんなさい!!』
と勢いよく言ってしまった。
『ぷっ』
彼は許してくれたのか
おかしかったのかは
分からなかったが、
とりあえずは
許してくれた様だ。
『良かった』
つい思っていた事が言葉に
出てしまった。『えっ?』
彼は驚いたのか目をまん丸く
している。
たまらなく、
私は恥ずかしい気持ちに
なったので立ち上がり
その場を逃げるように
教室まで荒い息をあげ
走って行った。
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