第一章

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「ハァ…ハァ…ハァ」 桜…これを持って逃げるん…だ… 森の中を必死で走る 下駄のせいで何回も転ぶ 近くで武田軍と上杉軍の戦が行われているらしい… 何とか、避けなくては! 「ハァ…も…駄目…」 バタッ…… 静かな森の中に鈍い音だけが響く 馬の音がする 私は殺されるの? お父さん…… 少女の右手は何かをギュッと握っていた .
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