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愛しき祖国を旅立ち彼方の戦地へ向かう船団、生きて還れぬかもしれないという不安を背負った男達
皆は分かっている、祖国に忠誠を誓いそして命をかけて祖国と世界の平和を守るという使命があることを
だがそれと同時に生きて祖国に還りたい、家族をもう一度抱きしめたいという抑え切れない感情に襲われる
彼らにとって戦場というものはすごく身近に存在していた。
だがそれと裏腹に船内はにぎやかだった
ちょうどフリータイムのため皆トランプ等をして気を紛らわしていた。
私もポーカーをして楽しんでいた
「またストレートかよ、ありえないし」
「まあ運も実力のうちだからね」
「イカサマでもしてるんぢゃなくてか?」
「誰がするかよ」
仲間と和気あいあいな雰囲気であり、今から命を賭ける男達とは到底思えなかった。
しかし、なかなかなじめない奴が一人いた。
腕を組み、若干うつむいたままどこか冷ややかな感じをのぞかせていた。
彼のことは知っているがあまり話した事がなかった
私は彼に軽く声をかけた
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