54人が本棚に入れています
本棚に追加
でも小学三年になり、状況が変わったのがわかった。
「俊哉、今日もやるか?」
俺はそのころ、小さい店で万引きを繰り返してた。
相棒の俊哉と一緒に。
俊哉は返事をしてくれなかった。
いや、目を反らしてるのがわかった。
「俊哉!お前、どうしたんだ?」
俺は俊哉の肩を掴んだ。
「やめてくれ!」
(えっ??)
「何?」
「もう、シュンとは遊ぶなって言われたんだ!!関わんないでくれ!!」
突然の絶交宣言に驚いた。
俺は何も言えなかった。
クラスのみんなが俺を見つめてる。
俺は初めて気付いた、俊哉が唯一の友人だと。
最初のコメントを投稿しよう!