第一章(疎遠)

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その日は、俊哉の発言に動揺して帰った。   次の日、冷静になり気付いた。 (俺はクラスの奴らと違うことを。)   みんなが綺麗で、いい香りの服を着てる。 しかし…俺は全く違った。   そういえば、みんな親が迎えにくるのに、俺はいつも歩いてる。   みんな保護者が若いのに俺の保護者は…祖母…。   弁当の日は、全く違う中身に俺は恥ずかしく感じ始めた。   今まで気付かなかった。 俺は…クラスメイトから疎遠されていた。 先生からも疎遠されていた。 近所からも疎遠されていた。   (クソっ…。)   俺はガキなのに人生に嫌気がした。
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