新入訓練工場

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新入訓練工場

さて水戸の門をくぐり抜けたオレ達はまず新入調べ室なる場所に連れて行かれ今まで着ていた服から灰色の獄衣に着替えビックリ箱にて私物検査等をすませ待っていると… けたたましい非常ベルの音が鳴り響き職員の尋常じゃない数の走りゆく足音を聞き… 初っ端から水戸の現状を垣間見るのです。 そして騒ぎが一段落し金線の偉いさんに告知を受け水戸の一員になるのです。 その後同じく移送されてきた人間と舎房に移り、舎房担当から訓示をうけるのです。 その訓示の中に… けして他の房の人間と目を合わせるな。 房内から他の房を見るな。 など普通に生活をして行く上で有り得ない事はざかりを注意されるのです。 すなわち目が合ったら飛んでくるとか… 一瞬ここは猛獣ハウスかと錯覚をおこすぐらい最初からオヤジにかまされるのです。
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