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「歳の差なんて関係ありません!大切なのは気持ちですッ」
「求婚する時みたいな言い方だな・・・」
「とにかく、早苗さんには了解を貰っているので、岡崎さんは何をいっても無駄ですよ」
「早苗さん・・・」
あの人は楽しくなればなんでも良いんだな・・・。
かくいう俺も、風子も来るのが反対というわけではない。むしろ、汐を笑わせてくれる存在はありがたい。汐も喜ぶことだろう。
「でもお前、水着はあるのか?」
「聞いて驚かないで下さい、実は・・・持ってません」
「いったいどこに驚くほどの驚愕な真実があったのか、よければ教えてくれないか・・・」
「・・・・・・!?」
律儀に驚いた表情を浮かべる汐、これはオッサンの教育の賜物だろうか。どうやら余計な愛まで注ぎ込まれたようだ。
「なので早苗さんに、岡崎さんと汐ちゃんと一緒に買ってくればいいと言われました」
「つまり俺がお守りをするのか・・・」
「何か言いましたか?」
「いや・・・何も」
かくして、三人で水着を買いに行くことになった――。
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