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なのに今、森の中に俺は居て、目の前には胡散臭い笑みを浮かべた、常人にある筈のないウサギの耳を生やした男がいる。
そして俺は何故かエプロンドレスを着ていて、目の前の男に何故か異常なまでに接近されている。
(因みに俺は健全な男子高校生だ。決してそういう趣味はない。)
「どうかしましたか?アリス、顔色が少し悪いですよ?」
ウサ耳男が話し掛けてきた。
近い、近いぞ、顔と顔が10センチくらいしか離れてない。
俺が必死になって離そうとすると、ウサ耳男はもっと近づいてくる。
『考え事をしていたんだ、取り敢えず離れろ、頼むから』
「俺たちのアリス、君が望むのなら」
男は残念そうに言った。
何で残念そうなんだよ、オイ。
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