終章~あなたが為に~

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「お願いします……」 美奈穂は床に跪いた。 「わ、わかったから、とりあえず立ってよ」 「は、はい///……そ、それでですね我が君」 「あ、あの~その我が君ってのはちょっと……」 「嫌でしたか?……しかし主従関係はしっかりしたいのです」 「そ、そんな大げさな……」 大樹は少し呆れ気味に言った。 「大げさではありません……私は本当に感謝しているんです」 「それでも我が君はちょっとなぁ……」 「ではなんと呼んで欲しいですか?」 「んー……」 大樹は少し真剣になって考えた。 今まで通りに名字でもいいのだが試したいことがあった。 「やっぱり、ご主人様かな」 大樹は冗談まじりに言ってみた。 「え!?///あ、……ご、ご主人様///」 「!?(ぬわにー!ななな、なんてこった!)」 美奈穂は頬を赤く染めながら言った。 その言葉は大樹を一撃で仕留めた。
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