ごく普通の魔法使い？３

終章～あなたが為に～

「や、やっぱり名前にしてくれない？」

「しかし、それでは示しがつきません！」

「お願いです……俺が死んでしまう」

美奈穂にご主人様などと毎日呼ばれたら大樹は嬉しすぎておかしくなってしまうらしい。

さらにそんな所を周りの生徒に見られた日には学園中で大樹は【主従プレイヤー】などと変なあだ名を付けられる可能性があるのだ。

「で、では大樹さん///」

「///(うん、なんかいい～///)」

「だ、大樹さん？///わ、私何か大樹さんのお役にたちたくて参りました。なんでもお申し付けください」

美奈穂は笑顔で言った。

「な、なんでも？」

「なんでも」

「なんでも？」

「はい！…………あっ///で、でもそのえええ、エッチなことはちょっと……///」

「だ、大丈夫です///そんなことは少ししか考えてませんから！って、あっ！ちが、違うんですこれは――(バカか俺は！)」

大樹は多少期待してしまったらしい。

「……///で、でもちょっとくらいのエッチなことなら///そ、その……」

「！(ちょっ、ちょっとくらいのエッチなことってどんぐらい!?)」

美奈穂の発言に再度驚く大樹。