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目覚まし時計が部屋に鳴り響く。
その音でごく普通の魔法使いこと風見大樹は眠気眼をこすりながら目覚めた。
目覚まし時計のボタンをめんどくさそうに押してわめく時計を黙らせた。
そして大樹は視線を自分の右斜め下にむける。
そこには冒頭で大樹が「……またか」と呟いた原因があった。
長い銀髪を纏った美少女が寝ている。
ピンクのチェックのパジャマのボタンが上から3つ外れ、そこからはおっきな双子島が覗ける。
バロム・クリスティナ・ハーツ。
それが彼女の名前だ。
バロムは天使のような寝顔であるが悪魔なのだ。
そして大樹の従魔。
「ん~……大樹おはよう♪」
バロムは大樹に朝の挨拶をするとあくびをした。
そして目を閉じて大樹に唇を突き出す。
「な、何?」
「おはようのチューは?」
「ア、アホか///てかお前は何でまた部屋に侵入してんだよ!?」
こっちの世界の建物は全て魔法犯罪対策のために協力な結界がはってあり簡単には侵入できなくなっているのだが、トップクラスの悪魔であるバロムは簡単に結界を破り毎晩大樹のベッドに忍び込み一緒に寝ているのだ。
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