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着いた場所は本屋であった。
「着きましたね……」
三人は本屋に入った。
さすがわ学園都市一の本屋、かなり広く品揃えも完璧である。
この本屋に置いていない本は何一つないのだ。
「てか何の本買うの?」
「はぁ~、まだ気づかないのですか?……」
「えっ?……んーーーっ…………あっ!」
「やっと思い出しましたか」
「フォンフォンか」
「そうですフォンフォンです……新刊です」
「おー!紗枝ありがとう。うっかり買い忘れるところだったぜ」
大樹はやっと紗枝が自分をこの場所に誘ったのかを理解することが出来た。
そう大樹と紗枝は【鋼殻のレ○オス】の読者であるのだ。
紗枝はその主人公であるフォンフォンがかなりのお気に入りだとか。
「さてカザミン、さっそく行きましょうか……」
「よし!行くか」
大樹はその場にしゃがんだ。
するとそのしゃがんだ大樹に紗枝は乗った。
大樹は紗枝をおんぶして走って行ってしまったのだ。
「アハハハ……いつにもなく二人が意気投合してるわね(てか紗枝ちゃん……手を繋ぐよりおんぶの方が抵抗ないのかな?)」
バロムは二人の意気の合ったコンビネーションに呆れつつも感心しながらその場にたたずんでいた。
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