第1章【始】

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――フワ… 目の前を、生温い風を纏った【なにか】が横切った。 ――ドンッッッ!!! 『――え……』 身体に伝わる微震。 直後、再び私の前に光が差し込む。 無意識の内に、鈍い音の根源を探す私。 見るな、 探すな、 直感が私に働き掛ける。 ――ソロリ… 目線を少しずつ足下へとずらす。 直感も、好奇心や探求心に消されようとしていた。 そんな私の目の前に、
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