第1章【始】

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『ねぇ、知ってる!?』 『――知ってる…。』 『えぇっ!?まだ話して無いのにっ!』 『もーっ、どうせまた下らない話なんでしょ?』 私…藤崎 朝美(フジサキ アサミ)は、地元高校に通う、至って普通の16歳。 話をスッパリと切られ、隣りで膨れっ面になっているのは、親友の須藤 真子(スドウ マコ)。 帰宅部のウチらは、のんびりと放課後を満喫していた。 マックで軽くナゲットを頬張り、残ったコーラ片手に店を出てショッピング。 ここまでは普通だよね? でも、私には悩みがある。 親友の真子。 この娘はかなりの変わり者で、都市伝説やら怪談やら。 趣味が…何とも言えないんだよね。 必ず、毎日1話は聞かされる…。 いつもの帰り道、またも話が始まった。
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