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『ねぇ、知ってる!?』
『――知ってる…。』
『えぇっ!?まだ話して無いのにっ!』
『もーっ、どうせまた下らない話なんでしょ?』
私…藤崎 朝美(フジサキ アサミ)は、地元高校に通う、至って普通の16歳。
話をスッパリと切られ、隣りで膨れっ面になっているのは、親友の須藤 真子(スドウ マコ)。
帰宅部のウチらは、のんびりと放課後を満喫していた。
マックで軽くナゲットを頬張り、残ったコーラ片手に店を出てショッピング。
ここまでは普通だよね?
でも、私には悩みがある。
親友の真子。
この娘はかなりの変わり者で、都市伝説やら怪談やら。
趣味が…何とも言えないんだよね。
必ず、毎日1話は聞かされる…。
いつもの帰り道、またも話が始まった。
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