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ラキは、回転を殺さずに跳び込んで両手の剣で×の字に空を斬る。
着地と同時に上に跳び上がって回転斬り、さらに落下しながら両手の剣で縦に空を斬り裂く。
何かの型なのだろう。
彼女の動きには無駄は少なく、連続する斬撃は絶え間ない。
彼女は着地と同時に両足で踏ん張り、体を捻って回転をの力を抑える。
そこから捻った体を元に戻し、先ほどまでとは逆の回転の向きで舞い続ける。
その左手の剣はどこまでも速く。
その右手の剣はどこまでも鋭い。
ラキはまた跳び込み、今度は右足を前に両足で踏ん張り、完全に回転を止めた。
そして、繰り出されたのは今までよりも高速の斬撃の音。
右足、左足、右足、右足……。
彼女はほんの少しずつ足を動かし、その空間を切り刻んだ。
斬り、突き、薙ぐ。
まるで舞。
いや、もはやこれは舞なのかもしれない。
そう思わせるに足りる程の斬撃の美しさ。
両手合わせて24発。
最後に両手の剣で斬り下ろし、彼女の舞は遂に終わりを向かえた。
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