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部室に入ると長門が二人いた。情報統合思念体の意志らしい。
「ハルヒが来るぞ?」
「涼宮ハルヒがその個体と私を同一の情報と視認することは不可能」
「わからんが…何とかなるのか?」
「なる」
俺は新しい長門を長里と名付け、ウサ耳ヘッドフォンを装着させた。
「新団員ってわけね」
「いいのか」
「だって変で面白そうじゃない」
変態よわばりされた長里はオリジナルと打って変わってニコニコと笑う。
笑いの鬼の二人を含めた俺達6人は、目の保養としか参加する理由のないコスプレ目的でハルヒが行う売り子のバイトを始めた。
だが、それが惨劇の始まりだという事にまだ俺は気がついていなかったのである。
いや・・・・長里が存在している事自体が悲劇の始まりだったのかもしれない。
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