2009/03/19

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下の人間まで後少しというところで、階段が無かった。 そこには床と呼ぶには少々心もとないベニヤ板が敷かれており、その更に下の方にその人達は落ちていた。 おそらくは、そのベニヤ板は、一階部分の天井に当たる部分かと思われる。 俺は、思い切って、はしごから手を離し、一階部分の床へとその身を投げ出した。 うまく着地をし、下に倒れている人達に近寄った。 そこには、三人の人が倒れていた。 男性が二人に女性が一人。 男性の一人は髭をたくわえており、初老を感じさせていた。 残りの二人は、まだ若く、おそらくは研修生か何かではなかろうか。 若い男性は、黒人男性だった。女性はショートカットで小柄な印象を受けた。
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