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恐る恐る、後ろを見ると、そこにはもう一つ扉があり、それは開いたままになっていた。
もちろん、そこには獣の姿もあった。
まるで、追い詰めたぞと言わんばかりに、ゆっくりとこちらに近付いて来る獣。
しばしの間睨み合いが続く。
その均衡を破ったのは獣であった。
刹那、獣は俺に襲い掛かる。
俺は座ろうとしていた椅子で、それを迎撃した。
そして、急いで獣を外に蹴り出し、扉を閉めた。
ガラスの向こうにはゾロゾロと獣達が集まり始めていた。
このままではらちが開かない。
しかし、この数に太刀打ちなど到底無理だ。
先の三人のように殺されてしまうのが関の山である。
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