第一章 紅の国

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ガヤガヤッ     ガヤガヤ   ガヤガヤ        ガヤガヤッ ほらーーよ   ねーーーようーーでも アーー小さーー     だからーーはーーーなんーろ …五月蝿い。 周りが騒がしいわ 人が眠っているのを邪魔するなんて言語道断だわ!! 「うるさぁーい!!黙んなさい!」 ピタッ 怒りに任せて怒鳴りつけたその視線の先には………鳥? チキン? chicken?あ、肉じゃないからbird? 「ってデカ!!!」 な、なんで私 鳥達(big)に囲まれてんの!? さっきまで自室に居たはずよ‥。 そう言えば白兎が何か言ってたような 「おぉ お客人が起きたぞ!」 「待っておりましたぞお客人!さぁさぁ討論会を始めよう」 話す兎の次は話すデカい鳥かよっ!! 『今日の議題は……』 しかも私の事はシカト!? 『アリスについてです。』 えっ‥? 「はい」 誰かが挙手した。 「じゃあカナリアさんどうぞ。」 あぁ あれはカナリアだったのかデカくて分かんなかったわ。 「アリスは今、この紅の国に戻って来たらしいのですが、あの白兎や女王陛下の事を忘れていた、という噂を聴きましたよ。」      「えっ本当かい?」 「あのアリスが??」   「可哀想に白兎‥」 ガヤガヤとざわめきだした。
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