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自然公園の奥深く、
人があまり立ち入らないようなところ。
ひっそりと1つの店が立っていた
店の名前は☆猫の商会★
外装は黒でまとめられシンプルな店
だが妙な存在感がある店だった
「こんな所にお店あったの?」
1人の少女が☆猫の商会★の前に立ち
首をかしげていた
「はいってみよ」
少女がドアを開けると鈴の音が響く
この少女が今回の主人公。
夢華[ユメカ]
『いらっしゃいませ』
夢華が店のなかに入ると
弾むような明るい声と居心地のいい低い声が響いた
ぐるりと辺りを見渡せば
白でまとめられ机の上に
色とりどりのスイーツが並んでいた
「おいしそうっ」
夢華がそう言うと
「どれも美味しいよ!だってクロが作ったんだもん」
弾む明るい声が話しかけてきた
夢華が顔をあげると白いスーツをきた可愛らしい男の子がいた
その人の後ろに見える厨房には
黒いスーツをきた格好いい男の子もいた。
なぜか2人の頭には猫の耳がついている。
「クロ?」
夢華が首を傾げると
「うん。あっちにいる無愛想の人。黒猫[クロネ]って言うからクロ☆僕は白猫[ハクネ]って言うんだ。でもあだ名はシロ」
にこっと笑い楽しそうに喋るシロ
「シロ、うるさい」
スイーツを並べながら冷めきった声を発したのは黒いスーツの人
「あ、ごめんクロ」
しゅんとしてしまったシロ
「ふふ、このキャラメル下さい」
そのやり取りが可愛らしくて、
思わず微笑むとキャラメルを指さす
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