ヤスフミ

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しかしそんな事はいってられない、 今日は高校の入学式だ さすがに行かなくては 俺は石像のごとく重い体を起こしてリビングへ向かった 「兄ちゃん顔パンパン。」 弟のコウタは寝ぼけ顔見るなり言った。 「もともとこうゆう顔なんじゃ。」 とコウタを軽く流した。 コウタは三度のメシよりイタズラが好きなワルガキだ。 自分も人をいじるのにこの上ない喜びを感じるのだから 「この辺は兄弟なんだなぁ・・」 と自分の血筋を呪った。 さて、今日は気合いを入れなければなるまい。 中三の半ばに広島からここに越してきた俺は期待に胸を膨らましていた。 中三の時はすでにクラスメイトの友達関係は完成しており、俺の入るスペースはなかった。 だからこそ、みんな誰も知らない状況はよそ者の俺には最高のアタックチャーンス!!(あえての児玉清風)と感じた
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