忙しい人の スイスイ上達法

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上達するには、もっともっと、練習量を増やさなければならない!    多くの人がそう考えています。習っている先生や、周りの上級者に聞いても、同じ答えが返ってくるかもしれません。  でも、本当は違うんです。練習量を減らしたほうが上達することもあるんです。  信じられないでしょう? でも本当なんですよ。  例えば、1日2時間練習している人が、今以上に上達するために、1日3時間~5時間に練習時間を増やしたとします。  しかし、実際にやってみると、時間を増やしたわりには、それほど伸びないものなんです。時間を倍に増やしても、残念ながら、効果のほうは倍にはならない。  なぜかというと、集中力が落ちるからなのですね。  勉強でも心当たりがあると思いますが、長時間ダラダラ続けるのと、高い集中力でズバッと進めるのでは、後者の方が明らかに効果が高いものです。  ですから、プロを目指してスパルタ特訓! という、特別な事情のある方はともかく、一般の方は、高い集中力が続くのは、せいぜい1時間~2時間までが限度ですから、それ以上の練習は、時間をダラダラ浪費するだけで、時間のわりには伸びないものなんです。  実際、ピアノの詩人ショパンも、弟子たちに対して、「1日の練習は、3時間以上はやってはいけません」と言っていますし、偉大なピアニストのホフマンも、「練習は、続けて1時間以上やってはいけません。30分ごとに、5分程度の休憩をいれるように」と言っています。
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