1章 プロローグ

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+ 俺の名前は刀 剣(ハカシ アキラ)。名前だけは格好いいってよく言われる。 だけど実際は……運動×。音楽×。勉強××。 嘘偽りないバカバカバカだったりする。 けれど、そんな俺でも一応必死で勉強して高校に入学した。 入試の点数が何点だったのかは、俺は知らないけど……きっと一番最後なのは間違いない。 中学は義務教育だからこそ、卒業はできたけど万年ビリをとってきたりしていた。 それで、ついたあだ名が恐怖政治。 俺が出席する教科は、0点……どころかマイナスにさえ行きそうな俺のせいで、どのクラスよりもビリ。 そのおかげで教師達は給料以上の働きをさせられ、夏休み返上で頑張りに頑張ったらしい。 けれどそれも叶わず、教師の努力は無駄。クラスの皆の好意も無駄。 それはさながら恐怖政治に近いものがある。 まぁ、それは置いといたとして、問題なのは折角入った高校を退学にさせられた事だ。 どうしてかって? それは、入学早々のテストで堂々オール点無し。更には俺が出席した講座全てが他のクラスよりもバカの症状悪化だとか。体育で必ず流血騒ぎを起こすとか。音楽で失神者をだすとか。 理由は数えきれない程ある。っていうか作ったって言ったほうが確かかもしれない。 そうして俺は教師、校長に泣き付かれて、仕方なく退学をしたってわけ。
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